お茶の動画を今制作中です。今回の動画はより自身のお茶に対する思いをカタチにするものだと考えています。その中で日本で生まれ今まで伝わってきたお茶の本質そして自身が感じている感覚をどのようにして伝えるかがとても重要だと思いました。
いつものようにいろいろと資料を調べていくのですがなかなかしっくりとこない。
動画の紹介に使う古人のテキストを探していた時、今回のコンセプトに近いと思ったのが岡倉天心の「茶の本」でしたが、そこも少しこの本は大きい本筋のところはいいのですがお茶に特化した本というより日本、東洋と西洋の芸術論といった方が適当のように思います。
そんな時にamazonでポチッた官休庵の千宗屋氏の「茶 利休と今をつなぐ」でした。
本人も書いておられますがこれこそが今の私たちにとっての「茶の本」となるべく本だと思いました。お茶の人だからこそ可能にしたお茶の細部の視点、感覚と宗屋氏の感性が大きく影響した全体を俯瞰した文化の視点が絶妙に融合していて これぞ求めていたもの!でした。これからお茶を説明するのにこれほどのテキストは今までなかったように思います。
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