ヒラクさんの「日本発酵紀行」 読了。
「発酵文化人類学」につづき必読の書です。
発酵について学べることは当然ながら、日本人、日本人の文化についての
考察がすばらしい。一部抜粋。
「なんでも自由に使うことができない」ということが、創造性を生み出す。
「無い」ということが「有るようにする」という意思を生む。この意思の発露が、生きるということだ。
いかに文化を未来に受け継いでいくのか。「様式」ではなく「発送」、スタイルではなくコンセプトこそが文化の核なのだ。「無い」状態を「有るようにする」意思こそが生きたデザインの源泉だ。文化は「危機によって消える」のではなく「危機だから生き延びる」もののはずだ。
ずっと私はお寺や一休寺納豆と向き合う中で同じようなことを考えていたと思う。
今こそ私たちが私たちのライフスタイル、生き方をデザインしていかなければならない。
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